戦時生活体験ゲーム“This War of Mine”-怪我して鬱になって、最後には死亡。-


Ernest Hemingwayによる名言“IN MODERN WAR... YOU WILL DIE LIKE A DOG FOR NO GOOD REASON”

ゲーム“This War of Mine”を起動すると、まずモノクロームの画面でヘミングウェイによる

IN MODERN WAR… YOU WILL DIE LIKE A DOG FOR NO GOOD REASON

との言葉が表示される。

(ゲームの言語を日本語設定にしていると、“現代戦では理由無く・・・・・・犬死にする”との表記。)

そしてプレイヤーは“This War of Mine”を通じて、上記の言葉の状況を追体験することになるのだ。

 

一般的にゲームで描かれる戦争というと、執政者や勇者の立場で描かれ、戦いの栄光とか、

勝利の喜びの描写などの印象も多いかもしれないが、This War of Mineではプレイヤーはただの一般市民だ。

昼は廃屋にこもって生活品のクラフトなどを行い、夜は物資を求めて危険な外の世界を徘徊する。

一気にHPが回復できるポーションなどはもちろん無く、

怪我をすれば包帯をして何時間もベッドで休むことになる。

(包帯やベッドがあればの話だが。)

 

食料が尽きていく中、無害な老夫婦から食料を盗まないと生きられないとしたら、

果たしてプレイヤーはどのように行動するのか。

プレイを進めていくうちに、こうしたいくつもの過酷な選択肢を迫られていくことになる。

 

私の場合、結局1回目のプレイでは、わけもわからず怪我して鬱になって、最後には死亡した。

 

サバイバルゲーム“This War of Mine”のゲームプレイ感想

何回かプレイしていくうちにだんだん生存のコツのようなものがわかってきて

ゲームクリア(戦争終了まで生存)できるようになってきたが、それでも他のゲームと違って、

クリア後の嬉しさとか爽快感のようなものは一切無かった。

「生き残ることはできたが、そのためにこんなことをしてしまった、あんなつらいこともあった」

などの陰鬱な余韻からしばらくは逃れられないのだ。

 

唯一の救いといえば、絶望的な状況の中でも人の優しさを感じられる場面が多かったことだろう。

 

サバイバルゲーム“This War of Mine”レビュー

この戦時生活体験ゲームが言いたいことは、もしかするとただ一つなのかもしれない。

 

Fuck the War!

それは、ゲームのスタート画面でも訴えられている

“Fuck the War!”

ということだ。

 

<リンク>

“This War of Mine” PC版商品詳細ページ(Steam)   ※私の場合Windows10で動作OKだった。

“This War of Mine”公式サイト