アンドロイドの視点で世界を体験するマルチシナリオゲーム“Detroit: Become Human”プレイ感想


Steamで購入した“Detroit: Become Human”を1回最後までプレイしたので、感想を記録する。

ゲームの進め方は“Life is Strange”に似た感じの選択型アドベンチャーで、舞台は近未来。

3人の主人公アンドロイドのストーリーをかわるがわる進めていき、サスペンス要素あり、

人造人間捜査官になって殺人事件の調査したり。おもしろかった。

 

<Detroit: Become Human公式トレイラー>

 

<どんなゲーム?>

Steamページを参照。

 

プラットフォーム>

PC。2021年2月上旬時点で、私の場合はWindows10で正常に動作した。

※一時期(たしか2020年12月頃)はNVIDIAグラボドライバーのアプデの影響か何かで、

2章開始してすぐのところで必ずクラッシュしてしまい、まともに遊ぶことができず。

2021年2月上旬にグラボのバージョンを最新のものにアップデートして

再チャレンジしてみたところ、問題の箇所での強制終了はなくなり、普通に遊べるようになった。

PS4版も出ているそうなので、上記の前例が不安な場合はPS4版を購入するという選択肢も有りかも。

 

<言語>

字幕・音声ともに日本語に設定できる。初回は音声を英語、字幕を日本語にしてプレイした。

海外ドラマを字幕で観ているみたいな感じである。現在は2周目を音声・字幕ともに英語でプレイ中。

3周目は音声だけフランス語にしてみようかな。

 

デトロイトビカムヒューマンPC版の評価

<良かった点>

※一本道のストーリーではなく分岐があるゲームは多いが、このゲームは特に分岐が多いと感じる。

フローチャートを表示させてみても一目瞭然だ。ストーリーに影響がない些細な分岐ばかりとかではなく、

ストーリーの内容が大きく左右されるような分岐も多々存在。

 

※近未来が舞台で、アンドロイドが登場するゲームも他にたくさんある。

でも多くはアンドロイドとはプレイヤーキャラクター以外の存在で、自分の仲間だったり敵だったり。

このゲームでは、3人の主人公全員がアンドロイドだ。アンドロイドの視点で世界を見て、

世界を体験し、思考し、決断を下していくという体験ができる。

 

※上記の文面そのままの意味で「アンドロイドの視点で世界を見る」ことが可能。

周辺環境全体や物体、生体をスキャンして分析したり、

状況証拠から過去の出来事を自己の頭脳内で再構築して再生したり、

逆に未来の行動を論理的にシミュレートしたりなど。

 

※アンドロイド主人公のうち一人が人造人間捜査官なのだが、

ロボットならではのサイバーな能力を駆使して、殺人事件などの捜査を進めていくのが楽しい。

パートナー刑事とのコミカルなやり取りも個人的に好き。

 

※グラフィックが綺麗。私はゲームは内容の面白さ自体を重視だから

グラフィックの進化はFallout3くらいで止まっても別にいいと思っているものの、

それでもやっぱり美しい映像を観るとはっとさせられるし感動する。

美麗なだけで内容がつまらないならちょっと・・・だが、このゲームは内容も面白かったので。

 

※最初の1章は無料デモでお試しプレイできる。

デモはSteamページの“Detroit: Become Human Demo をダウンロード”という箇所からダウンロード可能。

 

ゲーム「デトロイトビカムヒューマン」がおもしろい

<気になった点>

※とにかくQTE!!難易度を調整しても私には結構難しい。

油断してぼーっとしている時に突然入力を求められたりして、

入力に失敗するとシーンによっては人命に関わるほどの重大な結果になる。

後でも書くが気軽にロードして直前からやり直しできるような仕様でもないため、

QTEで失敗して思い通りの展開から逸れてしまうと、非常にストレス。QTEを無効化できるか、

QTE無しで選択肢を選ぶだけでゲームが進んでいくシステムだったら、もっと好みのゲームだった。

私は特にゲームのアクション要素が苦手なため、平均程度にこなせる方であれば別に気にならないのかも。

 

※やり直しプレイがフローチャートの特定のチェックポイントからしかできないみたいで、

チェックポイントからチェックポイントの間隔がかなり長い。

1回見たシーンの早送り機能やスキップ機能も見当たらず、

気軽にセーブ&ロードをさせないための意図的な仕様かもしれないとすら思える。

前述のQTEの問題があるため、現状だともし特定の箇所のQTEをやり直したいと思ったら

それだけのために同じチャプターで1回見たシーンをフルで長々とみなおして、

同じところをまたうろうろと歩き回って、会話などの選択肢も再度同じものを選んで、という苦行が必要に。

私のような不器用には辛い。QTEが無いのであれば、気軽にセーブ&ロードができないのも

1回1回のストーリーを大事にできるし、よりリアルに感じられて良い面もあると感じられるのだが。

 

※良いと思った点にストーリーの分岐が多いという点をあげたものの、

QTEの成否によってルートが分かれる箇所も結構ある。

選択と結果の繰り返しでわくわくしたいのに、単純なアクション捜査の成否で

道が分かれてしまうことがあるというのは、個人的には少々もやもやポイントだ。

ただこのゲームとQTEは現状切っても切り離せない関係にあるため、

もうダイスロールのランダム性がQTEに置き換わったとでも考えて

潔く心理的に自分のQTEの結果を受け入れてしまったほうが良いのかもしれない。

 

※移動中に突然カメラのアングルが切り替わったりして、慣れるまでは望む方向にうまく歩けないことがあった。

 

※<プラットフォーム>の項目でも書いたように、一時期ゲームが第二章の最初あたりで

必ずクラッシュしてしまい、プレイができない状況に。2021年2月現在では

NVIDIA GEFORCEグラボのバージョンを最新にした状態だとその問題は発生せず。

なお、第二章のクラッシュがなおったあともゲームの最初からエンディングまでの間に

累計2~3回くらいクラッシュしたが、これはPCスペックとかの問題かもしれない。

このくらいの回数であれば許容範囲ではあるものの、クラッシュしたら

前回のオートセーブポイントからやり直しになるので、とある章のほぼ最後くらいまできたところで

クラッシュしたときには、少しがっくりとなった。章の最初からやり直し。

(2021年8月追記: 最近は章の最後の方で強制終了した場合、章の途中から再開できるようになった。

比較的頻繁にオートセーブされるようになったのかもしれない。)

 

<総じて>

QTEやクラッシュなど個人的に不便と感じる箇所はあったものの、

それらを差し置いても非常にプレイしてよかったと思えるゲームだった。

現在2周目を進めているところで、1周目では見逃していたポイントに気づいて

「あ、そういうことだったのか」となったり、1周目で後悔した選択肢を

選び直してみたりなど、まだまだこれからも充実した体験を楽しめそうな感触だ。

SFの世界観が好きで選択肢多めのアドベンチャーゲームに関心がある方には、

ぜひプレイをおすすめしたい。

 

<リンク>

Detroit: Become HumanのSteamページ

Detroit: Become Humanの公式ページ

Detroit: Become Human Value Selection(PS4版、楽天商品ページ)